2025.12.20
こんにちは、獣医師の池です。
もうすぐクリスマス、ワンちゃん・ネコちゃんは元気に過ごしていますか?
我が家のスナネズミ兄弟は、床暖房を入れた小屋の中で、毎日とても気持ち良さそうに眠っております(^^
今回は犬に多い「外耳炎」についてお話しします。
犬の外耳炎は、耳介と耳道の皮膚に炎症が起きる病気です。
耳が垂れている犬や、フレンチ・ブルドッグなど耳道が狭い短頭種、プードルやシュナウザーなど耳毛が多い犬は、外耳炎を起こしやすい耳の構造をしています。
ただしこのような耳の構造だけが原因で、外耳炎になるわけではありません。
外耳炎を繰り返す犬の多くは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーといったアレルギーが関与しています。
外耳炎になると耳を掻いたり頭を振る、耳が赤くなる、腫れる、細菌やマラセチアなどの常在菌が増え耳垢が多くなる、においが強くなる、といった症状がみられます。
外耳炎は早期に適切な治療を行えば治癒します。
しかし外見上治ったようにみえてもアレルギーが関与している場合は、外耳炎を繰り返してしまうことがあります。
外耳炎を繰り返す場合は根本的な原因を見つけて治療を行うことと、再発を防ぐため継続した治療やケアが大切になります。
