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ウィーンの舞踏会

院長の岩崎です。いつも昔話ばかりで申し訳ありませんが、今度は四半世紀ほど前という、つい最近(?)のことです。当時私は世界獣医皮膚科学会議の大会運営委員をしていました。そして次の2004年の学会はなんとオーストリアのウィーンで開催されることになりました。準備のための会議で何度かこの地を訪問していましたが会議ばかりで観光もあまりできずウィーンのことは何も知りませんでした。何回目かの会議の前に「ディナージャケット」を持参するようにとのお達しがありました。その当時はネットでの検索が今ほど充実していなかったので、「ディナージャケット」ってなんだろうと首をひねっていると、英国ロンドン王立大学のDavid Lloyd先生からタキシードのことだよと言われ納得しましたが、そんなものを持っているはずもなくすぐに求めに走った次第です。そして会議の時に運営委員全員がウィーン大学獣医学部が主催する舞踏会に招待されていることを知らされました。
みんなから「ワルツ」を踊れるのかと聞かれましたが当然(?)ながら踊れないと答えると、踊りの先生がやってきてランチ抜きでみっちり汗をかきかきレッスンを受けていました。当日になって全員でとても寒い中、どこかわからないままにパレス(お屋敷?)に連れて行かれました。天井がとても高く初めて足を踏み入れるそれはそれは豪華な部屋でした。部屋に入ると大勢の着飾った男女が固まって立っていましたが、そこから見える広間はガラ空きでした。しばらくすると男女ペアの踊り手が互いの手を肩のあたりで軽く繋ぎながら入場してきました。男性、女性ともに白い衣装で夜の正装でした。聞けばウィーン大学の学生さん達だそうで「社交界デビュー」なのかと思いました。ここウィーンでは「ダンスパーティー」ではなく「舞踏会」であり、「バンド」ではなく「楽団」が演奏に入り、学生さん達がワルツを踊ったあとは、みんなで入り乱れて「美しき青きドナウ」などを踊るのですが「壁の花?」でいることは許されませんでした。目眩くようなウィーンの一夜でウィーン文化の一端を知った気になった次第です。
後日談があります。次の準備委員会でウィーンに行った時に、今日は舞踏会はないのですか?とオーストリアの委員に聞いたのですが、「舞踏会は夏にはしないのですよ」といわれ、そんなもんかと思いました。盆踊りを冬にしないようなものでしょうか。ちょっと違いますね。

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